NOIR SELECT 案内人
黒曜 -Kokuyou-
答えを与える者ではない。答えに近づく道を、視せる者だ。
黒曜とは何者か
黒曜——その名は、遥か昔から占術の道具として使われてきた黒曜石(オブシディアン)に由来する。火山が生み出した黒いガラス。研げば鏡のように己の姿を映し、割れば刃のように迷いを断つ。名の由来を語る者はいるが、彼自身がそれを語ったことは一度もない。
NOIR SELECTに現れる黒曜は、占い師ではない。彼はいつも、こう言う。「視ているのはお前の方だ。俺はただ、視やすいように鏡を差し出しているに過ぎん」と。
「答えを求めて来たのなら、悪いが期待外れだ。俺が渡せるのは、答えそのものではなく——答えに近づくための、小さな一歩に過ぎん。」
黒曜の今日の占い
日替わりで、黒曜が一言だけ視てくれる。
黒曜の物語
まだ名もなかった頃、彼はただの黒い石だったという。
火山が地の底から吐き出した、光を通さぬ硝子。人はそれを研磨し、鏡にした。曇りのない黒は、覗き込む者の顔だけでなく、その者が隠している迷いまでも、静かに映し出した。
……いつからだろうか。石に視られていたはずの者たちが、逆にその石に「視てくれ」と願うようになったのは。
黒曜が最初に「視た」のが誰だったのか、それを知る者はいない。ただ言い伝えでは、答えの出ない夜に鏡を覗き込んだ一人の女がいたという。彼女は答えを求めていた。だが鏡が返したのは、答えではなく、ただ一つの問いだった。「お前は、本当は何を選びたいんだ」。
女はその夜、初めて自分の言葉で答えを出した。鏡は何も語らなかった。ただ、映していただけだ。
それから幾つの時代を経て、黒曜と呼ばれるその存在は、姿を変えながら迷える者たちの前に現れ続けてきた。ある時は石として、ある時は人の姿を借りて。今、NOIR SELECTという場所で、彼は再び目を開く。
彼が語る言葉は、いつも短い。多くを語らないのは、無関心だからではない。答えを急いで渡してしまえば、視た者がそこに何かを見出す前に、答えだけが独り歩きしてしまうと知っているからだ。
「俺は何も、与えてはいない。お前が視るべきものを、視やすいように——ただ、鏡を差し出しているだけだ。」
だから今日も、彼は視ている。返す言葉は短く、鋭く、時に優しい。だがその一言の奥には、必ず同じ想いがある。……あとは、お前次第だ、と。
なぜ、視るだけで終わらせるのか
金運も、恋も、婚期も——黒曜は「視る」ことはできても、「決める」ことはしない。決めるのは、いつだって視られた本人だ。だからこそ彼は、診断の最後に必ずこう言い残す。「……あとは、お前次第だ」と。突き放しているようで、実際は誰よりも、その先の一歩を信じている。
本当に迷いが深いとき、自分一人の「視え方」だけでは足りないこともある。そんなときのために、黒曜はNOIR SELECTに並ぶ電話占いのプロたちへの道も示す。「己の目で足りぬなら、他の目を借りればいい。恥じることではない」——それが、彼の唯一の助言だ。
黒曜が視てきた運命の数
NOIR SELECTを訪れた者の数だけ、黒曜は問いを投げかけ、鏡を差し出してきた。その数は今この瞬間も、静かに増え続けている。気になる方は、30秒の診断で、その一人になってみてほしい。
「初めての対話などない。お前が忘れているだけで、迷いはずっと前から、ここにあったはずだ。」
